直前のブログではCB権利行使の話題をしましたが、今回はその補足です

2023年償還CBは来年の8月末が権利行使期限です、現在の転換価格は3343円です
しかし8月の権利行使期限までには、2022年度期末配当を受けてこの転換価格は75円前後下がると思います(前回は78円)、それでも現在の株価と比較するとSBIHDの株価とは大きく乖離しています
しかし、株価はこの程度の乖離差は動き出すとアッと言う間に解消しますので、小生は年明けにはこの動きにとても期待しています・・・・今年も期待していたのですがね

2023年償還のCBを8月末で権利行使して株式に転換しても、今期の期末配当権利は当然ですが受け取れません
2021年度の期末配当は120円でした、2022年度の今期も同じ期末配当と仮定すると現在の転換価格で計算すると3.6%の配当利回りです・・・これでもそこそこの配当利回りになります

2023年償還CBの発行総額は500億円、3月末前に償還すればこの利回りでの配当金は18億円、
これを8月末の転換権利行使では、中間配当のみの受け取りとなり受けられる配当金は約75%目減りしてしまいます

小生がCB権利者なら8月末の権利行使期限を待たないで早い時期の3月末までに権利行使を選択して期末配当の権利を確保しますが、機関投資家の思惑はどうでしょうかね
しかし、そのためには株価を転換価格以上にしなければなりませんがね

ちなみに、直近の2020年と2022年償還CBはSBIHD側の130%コールオプション権利行使により償還期限を大きく残して9月に権利行使されています
権利者にとっては「好むと粉まざるかを問わず」強制的に転換させられていますので、これは参考になりませんが今回は現状の株価を考えるとこのケースは発生しないと思います

いずれにしろ、SBIHDの株価は良くても悪くても、この転換社債の存在で大きく左右されています
但し、転換されたとしても過去の例から見ても転換以降の株価は希薄化の影響で大きく下げる事は無いと思います

転換後の株価が大きく下げない理由
転換株相当の株数は有る程度はヘッジ取引で空売りと言う形ですでに前もって売られているため、転換時に残存していた空売り株数は転換株で現引きして空売りポジションを解消するため



CBの現引き