機関の株価コントロールなのかSBIHD株価は低迷している現状、期末決算発表、配当発表の時期が5月12日と近づいてきました
3Q決算おける「損益計算」が悪かったと巷では減配する等と騒いで売り煽っている輩が見られる
しかし,「損益計算書」も大切ですが、決算におけるキャッシュフローが配当を決める大きなポイントとなりSBIHDの配当方針も同様で有り、決算において含み損益の大小は配当の対象とはなりません


期末配当の予想をします、まず結論から先に

2023年度の期末配当は増配確実で140円から170円と予想します

根拠
①SBIHDの配当方針は下記通りとなっています

 当社は、2023年3月期より、配当金総額に自己株式取得額を加えた総還元額の水準について、当面の間は金融サービス事業において定常的に生じる税引前利益の30%程度を目安として総還元額を決定することとしております。

SBIHDのホームぺージより
https://www.sbigroup.co.jp/investors/share/dividend.html

②3Q決算ではこの金融サービス事業の税前利益は2022年度の本決算を超えている事
2022年3月期 873億円(2,829億円から3Qに計上した負ののれん1956億円を控除して評価)に対して2023年12月期(3Q)は1,136億円となりすでに1.3倍となっている
すなわち3Q決算だけで昨年の配当原資となる収益は上げているのです・・・添付図参照





③セグメント見直しにより「SBI貯蓄銀行」がアセットマネイジメント事業から金融事業に組み替えられて、配当対象事業が前年度より増えている
 2022年4QのSBI貯蓄銀行の税前利益は342億円となっている・・・・前年と同じ収益ならこれが配当原資として増える(配当額は30%として37.6円増加)

参考:2023年3Q決算では211億円で有る・・・4Qも3Qと同じなら通期では281億円(3Q×3/4)となり昨年よりは減益で有るが配当原資が増加する事には変わりは無い



不確定要素
配当方針の「定常的に生じる税引前利益」の具体的内容は明示されていないのでこれが不確定要素となるが昨年の実績では「負ののれん」を除く金融サービス税前利益の36.4%で配当方針の30%以上を出している

以上から不確定要素を加味しても3Qの決算だけを見れば昨年の配当原資となる収益はすでにオーバーしている
これから見ても4Qの金融セクターの税前収益は全てが昨年実績に対して増加要因となる



これらから判断すれば増配しか考えられないと小生は思っています

もし、これ以下ならばSBIHDは「言行相反」となるので余程の理由が無い限り、株主の信頼を失う事になるのでこのような事は出来ないと思います