下記のグラフは、以前YAHOOの掲示板に投稿したグラフにPERを追加して修正したものです。
2005年からの決算データーを集約して作成しています。
SBIHDの株価低迷を考察するために作成したものです。
作成してみて、多くの相関と新しい発見、低迷原因が見えたように思います。

そして、今回はSBIHDのPERについて過去を含めて考察してみました。
2019年の決算時のPERは10.7倍でした。
「一株利益」は決算報告書の「希薄化後の一株利益」を使用しています。

2010年と2012年は赤字決算のため数値はマイナスとなっています、2008.2010.2011.2013年は一株利益は少ないためPERも大きい数値となっていますのでこれらは参考外とします。
これらを除くとPERは10から12倍となっています。
2020年は1Q決算を単純に4倍として一株利益を計算し、株価は直近の株価2710円で計算するとPERは10.6倍となり過去の数値と大きく変わりないか少し低い数値となります。

ここ最近は地銀再編の話題で買われていますが、PERから見ればまだまだ買われていないと言うことが解ります。

9/25現在の.東証1部の証券商品の平均PERは17.7倍、そしてその他金融でも15.7倍です。
TOPIXKの平均値は26.49倍、そして証券同業の松井証券は27.31倍、マネックスも27.31倍となっています。
これらから比較してもSBIHDの10.6倍の数値は、かなり低い数値と言えます。
低く見ても東証1部証券商品の平均17.7倍以上になっても良いと思います。
現在の一株利益255円から計算すると4513円の株価となります。
PERで一概に株価を評価は出来ませんが、数値だけを比較すればSBIHDは低い数値で推移している事は事実です。

SBIHDは多くの業種を手掛けているため、一般投資家にはなかなか評価が難しいのかなと思います。
そして、過去からの度重なるCB発行による発行株数の著しい増加による希薄化が大きく影響していると思います。
現に純利益は増加しても、一株利益は2005年より少ない数値となり、2014年以降は株価と見事に相関していますので、2014年から現在の株価は過去からと同じで、評価通りの株価と言えます。
言い換えれは評価以上に買われていないと言うことでPERもそれを肯けています。

菅総理誕生以降はテーマ株として注目されるようになって、若干株価は上昇しましたが、PERは過去と変わりませんので、今後はさらに注目度が上がる事と中間決算が良く一株利益が増えれば、さらなる上昇が期待出来ると思います