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SMBCとの業務提携 8/30

今回のSMBCとの教務提携について小生なりに総括してみます

SBI側のメリット
・約800億円の融資を引き出せたのは大きなメリット・・・新生の買収金額の約80%分を確保
・政策保有株は一般的には提携双方の株式を持ち合うのが普通ですが、SBIHDはSMBCの株は保有しないで融資のみを引き出し財務基盤は安定する
・提携によるシナジー効果は現在ではまだ具体的には不明だが、SMBCの企業規模を考えれば今後は確実に効果は出て来ると思われる
・今回の提携は下記の記事にも書いて有りますが、SBI側の強気な姿勢と「したたかさ」が目立っていると小生も思います
・総合的に判断すれば今回の提携は今後のSBIの経営にとってはプラスになると小生は思っています

少し古い記事で既に読んだ人も居るかとは思いますが、関連した面白い記事を紹介します、かなり本質を突いた記事だと思います

SMBCとSBIの“似たもの提携”、見え隠れする「力技」と「したたかさ」の戦い
2022年07月31日 06時30分 公開
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2207/30/news060.html

一部抜粋
 三井住友フィナンシャルグループ(以下SMBC)が、ネット証券最大手のSBIホールディングス(以下SBI)に約800億円を出資し、本格業務提携に動きだすという発表がありました。この発表は、単純に銀行、証券それぞれの業界をリードする企業同士の業務提携成立という事実にとどまらず、各業界内の序列や既存の提携関係にも影響を及ぼし再編につながる可能性をもはらむ激震レベルのニュースであると受け止めています

今回の資本・業務提携はまず何より、SMBCが後れを取っていたネット証券分野での顧客基盤強化を狙ったという目的が明確に見えます。というのも、ここに来ての銀行業務の大きな変革に伴って、国内のマスリテール分野はリアル店舗の大幅な統廃合と共にWeb誘導による低コストでの取引基盤拡大は大きな戦略テーマであり、当該顧客基盤を有するネット証券との提携は有力な対応策のひとつとなってきたからに他なりません。

中略

SMBCからの出資、新生銀買収資金の補填に?
 一方、今回の提携で見え隠れするSBIのしたたかさは、一筋縄ではいかないものを感じさせます。当然SBIは今回の提携によってSMBCの分厚い顧客層への切り込みをメリットとして見込んでいるわけですが、それ以上に目先にあるメリットは財務面です。

 ここ最近のSBIは限界地銀複数行への出資に加えて、新生銀行の買収で約1000億円を投資しています。これは借入などによって賄ったわけで、今回の第三者割当によるSMBCからの約800億円はまさにその返済に充てられる予定と報じられています。

 関係筋に今回の出資に関する舞台裏を取材すると、証券業務での提携を狙うSMBCはSBI証券への出資を申し出たものの、SBIは持株会社への出資にこだわり、SMBC側の要求を頑なに受け付けなかったといいます。

 言ってみれば、SBIにとって今回の出資による財務内容の改善は譲れない狙いであり、目線を変えれば、新生銀行買収資金の大半をまんまと「SMBCから出させた」ことにもなるわけなのです。そのしたたかさには、敬服の念すら覚えます。

中略


SBI・SMBC提携は一大パラダイムシフトの序章か
このように今回の資本・業務提携は、「したたかなSBI」と「力技のSMBC」の表向き協力体制に見えるものの、その実態は“ぶつかり合い”でもありそうで、まだまだこの提携がこの先どうなるのか予断を許さない状況にあると思います。

 「蚊帳に外」に置かれたみずほ、日興の“負け組”の行方と共に、銀行、証券入り乱れて勢力地図が一気に書き換わるような「金融界の一大パラダイムシフト」の序章であるようにも思え、当面目が離せそうにありません。

以上は記事抜粋

SMBCは政策保有株を削減する方針を2020年に宣言して削減中なのに、今回は逆に増やしている
政策保有株式について SMBC
https://www.smfg.co.jp/company/organization/governance/structure/hold.html

そして、SMBCの政策保有銘柄のうち今回のSBIHDの800億円は数ある保有株式の中で日本国内株式としてはトヨタ、ダイキン、三井物産、クボタに次ぎトップ5の額となるのでSMBCの本気度がこれからも解ります
政策保有株式の状況(有価証券報告書における特定投資株式、三井住友銀行保有分)
https://view.officeapps.live.com/op/view.aspx?src=https%3A%2F%2Fwww.smfg.co.jp%2Fcompany%2Forganization%2Fgovernance%2Fstructure%2F2021_cross_shareholdings.xlsx&wdOrigin=BROWSELINK


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