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CBの償還について 続き 8月27日

19日のブログで2023年CBが償還された場合のケースについて書きましたが、どうやら償還の可能性が高くなってきたので、その続きです

野村の2023年CBのヘッジと思われる空売りが現在約600万株になっています
野村は株価がCB転換価格以上になった場合はCBを株式転換を行いこの株を現引きしてポジション解消を目論んでいるはずです
( 同様なケースとして,過去の2022年CBでは130%CO権利行使により繰り上げて株式転換を行いこれを現引きをして空売りポジションを解消しています)

当然、現引きなので買い戻しは発生はしないので株価は大きく動く事は有りません
2023年CBがもし償還された場合は、逆に今度は現引きが出来ませんので野村はこの空売りポジションをどうするのでしょうか、償還金で買い戻しするのでしょうか?・・・この場合はポジティブ材料となるのですが?

しかし、機関の空売りは大株主や同じグループ内からの借り入れ等です、これら個々の契約はどのようになっているかは解りませんが信用取引のような6カ月の縛りは発生しませんので空売り残高はこのままの可能性も有ります
野村がこの空売りポジションをどのようにするかは解りませんが、いずれにしろ野村の動き方によって今後もSBIの株価へ与える影響は大きいようです

結論
2023年CB償還は株価への直接の影響はほとんど無いと思われます
そして希薄化が発生しないので希薄化懸念による株価抑制懸念も無くなります
さらに今後の一株配当率の低下懸念も無くなります

CB発行時には株式希薄化の懸念からSBIの株は売られています、償還の場合はこの懸念が無くなるので理屈から言えばSBIの株は買われるはずですが・・・さてどうなるでしょうか

SBIにとっては償還金額を用意しなければなりませんのでデメリットとなりますが、しかし長期間において無利子で借金が出来たのですから、これはこれでメリットと言えますが決算上においては支払いが発生するのでデメリットですかね

しかし、2025年CBはまだ残っていますのでこの影響は依然として残ります
2025年CBの発行額は700億円で2023年CBの500億円より大きい、これがどのように今後影響してくるかの懸念は依然として残ります


下記はお馴染みの空売りグラフです
このグラフ内のコメントは小生の勝手な考察ですので、実際の取引とは限りませんのでその点はよろしくお願いします

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