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大量保有変更報告書 10月9日

休日が多いと、小生のような「サンデー毎日」生活の弱小投資家は少々暇です

野村の大量保有変更報告書(特例対象株券等)が4月6日を最後に久々に提出されています

今回の報告書は「特例対象株券等」の補足が付いています
検索サイト「 株主プロサイト」ではこの補足名までは見出しタイトルからだけでは解りませんが「EDNET」サイトで解ります

特例対象は報告日が一般の報告と異なり手続きが*簡素化により優遇されています
*詳しくは下記サイトを参照下さい
特例では毎日の取引で報告義務が発生したとしても下記の基準日までに反対の取引をして報告義務が解消されていれば報告義務は発生しないと言う事ですかね

野村のような取引の多い機関投資家の大量保有変更報告書の提出が少ないのもそれなりに納得出来ますね

特例対象の報告基準日
(1).第2月曜日と第4月曜日(または第5月曜日)
(2).各月の15日と末日

下記は大量報告書の見方等を解説しているサイトです、特例制度も解説しています

大量保有報告書(前編)企業担当者がみるべきポイント
https://maonline.jp/articles/taihodb

野村の今回の報告書の提出理由が
「1%以上の重要な契約締結または変更」
となっていますが共同保有者合計株数の変更が
8.34%から8.03%と0.31%の減少です
また共同保有の個別企業の変更も1%以下です
(下記比較表参照)

下記の比較表は前回の4月6日と今回10月6日の変更報告書の共同保有に関する頁です
前回提出の報告書からの変更内容が解ります

20231007大量保有報告書A.png
大量保有変更報告書は何時も思うのですがとても見づらく解りずらいですよね
もっと、解りやすく簡潔にならないのかなと常日頃思っています

提出者及び共同保有者の保有内容
報告書を詳しく見ると保有内容が解り、共同保有者の保有目的は全て異なっているようです
(1)野村證券株式会社 
13,317,039株保有
このほとんどが新株予約権を保有

(2)ノムラ インターナショナル ピーエルシー
706,460株保有
券又は投資証券を保有

(3)野村アセットマネジメント株式会社
10,166,700株保有
投資信託等の所有権の無い株券を保有


今回の変更報告書での共同保有者合計の変更株数は
102万株減少です
こののほとんどが
野村證券保有の新株予約権の約120万株の減少で占めています
この殆どは2023年CBを償還したものと思われます

この報告書を詳しく見て解る事は、野村グループの保有は所有権を有する現物での株券はほとんど無いと言う事です

さらに見えて来るのが

2,025年CBの新株予約権は「約2,500万株」で野村の保有は「1,331万株」と想定され約53%を保有している事になります、今後も野村のCB絡みの空売りは変わらないようですね

償還された2,023年CBでは野村の新株予約権保有数は124万株相当です
発行されたCBの転換予定株総数は1,532万株です
残りの新株予約権は何処の機関が保有していてこれを償還したのでしょうか?

新株予約権も大量に保有や処分又は償還すれば報告義務が発生します

野村以外から大量保有報告書が提出されないのは、残りの新株予約権が機関別に分散保有されて償還されていたとすれば数字から見れば不思議では無いのですがね

しかし、 野村も数字的には変更報告義務は無いのですが何故報告書が提出されたのかは小生には解りません


参考
SBIHDの発行済株式等総数(令和5年9月29日 現在)   274,183,690株
5% 13,709,184株 
1% 2,741,836株 



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